“うまこ”のカウンセリングルーム

カウンセリングと占いと。

時を戻せない後悔

お題「もっと早くやっておけばよかったと思う事」

 

繁忙な一日の後、馬猿先生のオフィスに中年の男性が訪れた。彼の目には悔いが浮かんでいた。

 

「馬猿先生、もっと早くやっておけばよかったと、いつも後悔しています。」

 

馬猿先生は彼の言葉をじっくりと受け止め、「何についてそう思うのですか?」と問いかけた。

 

男性は深く息をついた。「娘との関係です。彼女が小さなころ、忙しくてあまりかまってあげられなかった。今、彼女はもう大学生で、なかなか心を開いてくれません。」

 

馬猿先生は彼の手を温かく握り、「過去は変えられませんが、これからの未来はあなたの手の中にあります。後悔ではなく、今この瞬間から行動を変えることが大切です。」

 

男性は涙を流しながら、「ありがとうございます。これからは、過去の後悔にとらわれず、娘との時間を大切にしていきます。」

 

馬猿先生の言葉が、彼の背中を優しく押してくれた。

財布の中の秘密

お題「財布へのこだわりありますか?」

 

ある日、馬猿先生のもとに、若い男性が訪れた。「僕、財布にこだわりが強すぎるんです。新しいものを買う度に気に入らなくて、結局古い財布に戻ってしまいます。」

 

馬猿先生は深くうなずいた。「財布は私たちの生活を支える大切なアイテム。そのこだわりは、あなたの中に何か深い意味があるのかもしれません。」

 

男性は少し驚いた様子で、「実はこの財布、亡くなった父からの遺品なんです。他の財布に変えると、何となく父のことを裏切っているような気がして…」

 

馬猿先生は彼の手を取り、「その気持ちはとても大切。しかし、父さんはあなたが新しいものを受け入れることを望んでいるかもしれません。過去のものに固執することなく、新しいステージへと進んでください。」

 

男性は涙ぐみながら、新しい財布を使う勇気を持つことを決意した。馬猿先生の言葉は彼の心に深く刻まれた。

乗ったことの記憶

今週のお題「乗ったことがある動物」

 

馬猿先生は、都心の小さなカウンセリングルームで悩みを抱えた人々を助けていた。ある日、中年の女性が訪れる。「私、何にも特技がないの。何か乗れる動物はありませんか?」彼女は目を輝かせて尋ねた。

 

馬猿先生は彼女をじっと見つめ、微笑んだ。「私の名前の由来にもなっている馬と猿、そのどちらにも乗ったことがあります。馬は外の広い世界を駆け抜ける感覚、猿は森の中の木々を飛び移る感覚。それぞれに特別な時間が流れていました。」

 

女性は驚いた。「でも、私は馬や猿に乗った経験はないわ…」

 

馬猿先生は優しく言った。「それは大切な経験です。しかし、重要なのは、あなたが自分の中でどのような感覚を大切にしたいか、どのような時間を過ごしたいかです。乗ったことがある動物は、ただのきっかけ。」

 

女性は目を細めて考え込んだ。「私も、自分の中の時間を見つけたい…」

 

馬猿先生の言葉は彼女の心に深く響いた。そして、彼女は自分の特別な時間を求めて旅を始めた。

ブログの背後

今週のお題

 

ブログの背後

馬猿先生のカウンセリングルームは、静かで落ち着いた空間だった。壁一面の本棚には、心理学や人間関係に関する書籍が並んでいる。

 

「馬猿先生、わたしがブログを書く理由、それがわからなくなってしまったんです。」

 

馬猿先生は深くうなずきながら言った。「ブログを書き始めた当初の気持ち、覚えていますか?」

クライアントはしばしの沈黙の後、「自分の経験や考えを他人と共有したかったから…」と小さく答えた。

 

馬猿先生は微笑みつつ、静かに言った。「時には目的を見失うこともある。しかし、あなたの心の奥底にある理由は変わっていないはずです。」

 

クライアントは涙を拭いながら、再び筆を取った。自分の気持ちと向き合い、改めてブログを書き始めることを決意した。

「ありがとうございます、馬猿先生。」

 

ブログの背後には、自分自身との対話があった。

パイナップルの教訓

今週のお題「パイナップル」

 

パイナップルの教訓

 

馬猿先生のオフィスはいつもと変わらず、落ち着いた雰囲気で包まれていた。先生は黒板に「パイナップル」と書いた。

 

「パイナップルには面白い特性があります。外見は硬くても、中は柔らかく、甘いですよね。」

 

入ってきたクライアントは、若い女性で、彼女の表情は明らかに疲れ果てていた。

 

「それがどうしたっていうの?」

 

馬猿先生は笑顔で答えた。「人々もパイナップルと似ています。外側が硬く見えても、内面には感情と弱さがあります。何か心に重い荷物を持っているようですが、それを分けてもらえませんか?」

 

女性はしばらく黙っていたが、やがて口を開いた。

 

「仕事が厳しくて、もう限界です。でも、皆に強く見られたい。」

 

「その"皮"を剥がない限り、"甘さ"は他人には伝わりません。時には、自分自身の内面と向き合う勇気が必要です。」

 

女性は涙を拭いた。

 

「でも、弱みを見せると…」

 

「弱みを見せることが、真の強さですよ。」

 

彼女はじっくりと先生の言葉を噛み締めた。そして、少しずつではあるが、その硬い""が剥がれ始めるのを感じた。それは新たな一歩となった。そして彼女は理解した、パイナップルの教訓を。

最近の小さな幸せ

お題「最近の小さな幸せ」

最近の小さな幸せ:日常の中の心の充実

 

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高橋さんはここ数週間、何となく心が軽く感じていました。何か大きな出来事があったわけではなく、単に日常の小さな瞬間が幸せを感じさせてくれるのです。しかし、その感覚が嬉しい一方で、なぜか不安も感じていました。そこで、心理カウンセリングを受けることにしました。

 

カウンセラーの馬猿先生:「最近、心が軽く感じると仰っていますが、それはどのような瞬間に感じるものでしょうか?」

 

高橋さん:「小さいことなんですが、例えば朝のコーヒーを飲む時や、夕方の散歩で綺麗な夕焼けを見たときに、何となく幸せを感じます。」

 

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馬猿先生は高橋さんが感じる「小さな幸せ」が、実際には人々が忙しい日常の中で見過ごしてしまうような、大切な瞬間であることに焦点を当てました。

 

馬猿先生:「それは素晴らしいことですね。多くの人が小さな幸せを見つけられない中で、あなたがそれを感じられるということは、心の健康にとって非常に良い兆候です。」

 

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しかし、高橋さんにはその幸せ感に対する不安もあった。何故かその感覚が儚く、失ってしまいそうな気がしていたのです。

 

馬猿先生:「その小さな幸せがもたらす不安感は何でしょうか?」

 

高橋さん:「この感覚が続かないのではないか、あるいは何か大きな問題が起きてしまって、この幸せが壊れてしまうのではないかと不安になります。」

 

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馬猿先生は高橋さんに、その不安感に対処するためには、まずその「小さな幸せ」をしっかりと自分のものとして認識し、感謝することが重要であると助言しました。

 

馬猿先生:「"最近の小さな幸せ"を大切にすることで、心は安定します。もし不安に感じたら、その瞬間瞬間に感謝することで、心は落ち着きを取り戻すことができます。」

 

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数回のセッションを経て、高橋さんは「最近の小さな幸せ」に感謝する力を身につけ、その不安感を減らす方法を学びました。感謝の力で、彼の心はさらに充実していきました。

 

高橋さん:「今では小さな幸せに感謝することで、心が安定してきました。不安に思うことがあっても、その感謝の力が支えになっています。」

 

こうして高橋さんは、日常の中の「最近の小さな幸せ」を大切にすることで、心の健康を高める新たなステップを踏み出しました。

最近ドキドキしたこと

お題「最近ドキドキしたこと」

最近ドキドキしたこと:興奮と不安の境界線

 

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佐々木さんは最近、何かと胸がドキドキする瞬間が多いことに気づきました。仕事でもプライベートでも、どうにも落ち着かない心地がするのです。これが気になって、佐々木さんは心理カウンセリングに足を運びました。

 

カウンセラーの馬猿先生:「最近ドキドキした瞬間や出来事は何かありますか?」

 

佐々木さん:「ええ、仕事でプレゼンテーションを任されたり、新しい人との出会いがあったりして、結構ドキドキしています。」

 

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馬猿先生は佐々木さんに、その「ドキドキ」が何に起因しているのか、そしてその感情がどのように日常生活や心の健康に影響を与えているのかを探るよう誘導しました。

 

馬猿先生:「そのドキドキ感は、興奮と感じることが多いですか?それとも不安と感じますか?」

 

佐々木さん:「両方あるような気がします。プレゼンテーションのときは、成功すれば評価されるという期待と、失敗したらどうしようという不安が混ざっています。」

 

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このセッションを通して、佐々木さんは「ドキドキする」感覚が、必ずしも悪いわけではないことに気づきました。それは時には自分を前に押し出す力にもなり、また時には警戒心を持つために役立つ感情でもあるのです。

 

馬猿先生:「ドキドキする感覚は、しばしば私たちが新しいチャンスやリスクに直面したときに現れます。この感覚にどう向き合い、どうコントロールするかが、ストレスや不安を管理する鍵になるでしょう。」

 

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数回のセッション後、佐々木さんは「最近ドキドキしたこと」に対する新しいアプローチを見つけました。それは、その感覚を自分自身で理解し、適切にコントロールする方法でした。

 

佐々木さん:「今では、ドキドキする瞬間が来たら、その原因を明確にし、その感情が自分にとってプラスかマイナスかを考えます。そして、必要なアクションを取るようにしています。」

 

このように、佐々木さんは「最近ドキドキしたこと」によって、自分自身の感情に対する理解を深め、それを有効に活用する方法を学びました。